秘伝!おうちでできる♪小学校受験準備<Vol.3>


~STAY HOMEで差をつけよう~

*今日の課題~系列~

用意するもの:カラーおはじき、あるいはカラーマグネット、果物のフィギュア、動物シール、お寿司の消しゴムなど、種類と数がたくさん用意できるもの

<基本>

系列は、規則や約束に則った並び方の法則性をみつける課題です。繰り返される一つのまとまりを発見していきます。簡単なものから楽しく取り組んでみましょう。

・テクニックは後から
テクニックに走りやすい課題ですが、必ず今回お示しする順番通りに練習してください。学校がなぜこの問題を出すのか?常にそれを意識して学習なくてはなりません。出題する以上、この問題で何かを確認したいという学校側の意図が必ずあります。それを無視してテクニックに走ると、簡単にペーパーが解けるようになったと一瞬勘違いしてしまいますが、昨今の工夫された出題には太刀打ちできません。応用が効かなくなるのです。そこを肝に銘じて学習をしていただきたいと願います。回り道のように見えても、正面から問題と向き合い、どんな問題にも対応し得る正攻法を身につけることが大切です。基本さえ理解してしまえば、子どもにとって楽しい課題の一つとなります。

(準備)
赤・赤・黄色・赤・赤・黄色・赤・赤・黄色・赤…とおはじきを並べておく。
(果物や動物カードでも同様に2種類3つで1つのまとまりとし、3~4回分並べる)

♪やり方1
並んでいるものを声に出して言ってみよう。

子どもと一緒にリズムよく、声を出して「赤・赤・黄色・赤・赤・黄色…」と言ってみましょう。はじめは、お母さまが一つひとつ指を添えながら行うとテンポよく、リズミカルにできます。

♪やり方2
約束があることに気づかせよう。

並んでいるものをリズムよく口に出していき、約束があることに気づかせます。「あれ?何だか順番に並んでいるみたいだよね?」、「どんな約束かな?〇〇ちゃんわかる?」などと子どもを促します。間違っても、先走って「これはこうこうこういう約束で並んでいてね…」とくどくど説明しないこと。押し付けられたように感じると子どもは興味を失います。子ども自身が自分で気づいたと思わせるようにすることで、「自分はこれが得意」という肯定感を持てるようになります。もしわからなければ、「約束がある」ということを意識させた上で、もう一度声に出させてみます。

子どもが「赤・赤・黄色」と気づいたら、「赤・赤・黄色…、あ、本当だ!赤・赤・黄色のお約束が繰り返されているんだね。すごい発見だね!〇〇ちゃん!!」と持ち上げて褒め、「もっとやりたい」と思わせるようにしましょう。

♪やり方3
続きを考えよう。

やり方2のおはじきをそのまま使用します。「ママね、もっと並べたいんだけど、次は何色にしたらいいかな?」と、子どもに続きを考えさせます。もう一度最初から「赤・赤・黄色…」とリズミカルに声に出していけば、スムーズに続きが出てくるはずです。まずは「赤・赤・黄色…」のような2種類3つから、様子を見て慣れてきたようなら「赤・黄色・青…」のような3種類3つ、「赤・赤・黄色・青…」のような3種類4つにもチャレンジしてみましょう。今の段階では、ここまでにします。(「赤・黄色・赤・青…」など、一つの繰り返しの中に同じものが離れて2回出て来るタイプはまだやらないでください)。

<応用>

♪やり方4
空いているところには何が入るかな?

次は、並べたおはじきの1つを取って隠します。「今1つ隠したんだけど、ママが持っているのは何色だと思う?当ててみて」と誘います。はじめのうちは、後ろに並んでいるものを隠し、約束が理解しやすくします。初めから声を出して答えを導けるようにします。「大当たり!すごいね。○○ちゃん!!」と言えば、子どもの方から「もう1回」と乗ってくるはず。ゲーム仕立てにして、楽しく取り組んでみましょう。子どもの安定度が確かになったら、前の方に並んでいるものを隠したり、隠す数を増やしたり、2つ続けて隠したり、少しずつ段階的に難易度を上げてみましょう。

ペーパーで出題されるものの多くはこの穴埋めタイプです。系列のペーパーが出たら「やった!私が得意なやつだ!」と思えるかどうか。そう思えれば勝ちですよね。最初が肝心。お母さまの腕次第です。

♪まだやらないでほしいこと
系列の場合、同じものに左右の人差し指を置き、「お隣さん」、「お隣さん」と順に指を進めていき、答えをみつける方法もあるにはあります。確かに、何も考えずに答えがみつかる場合もあるにはあります。幼児教室によっては、最初からそうしたテクニックしか教えないこともあるようです。しかし、いくつかの理由から私は賛成できません。理由は以下です。

1)法則性を探すという問題の趣旨から外れ、子どもの思考力を無視した単なるトレーニングでしかないこと。
2)難易度が増し、一つの約束の中に同じものが複数回出て来る場合(先ほどの「赤・黄色・赤・青…」タイプ)、同じ赤に指を置いているつもりでも、先に出て来る赤と後に出て来る赤を間違えれば、泥沼から抜け出せなくなってしまいます。

ただ、答え合わせの手段としては有効でもあります。私なら入試直前期、夏以降に初めてこのやり方を伝えます。この時期になると、1枚のペーパーの時間を子どもたちに意識させます。「できた」、「おしまい」ではなく、制限時間のある限り見直しをする習慣を確実にするのです。そのとき、系列の答えを出した後、見直し用として指を活用するのは問題ありません。ただし、今はその時期では決してありません。学習の順番や時期を間違えると逆効果の良い例です。正しい情報を得て、より良い受験準備を楽しくご家庭で行っていただきたいと願い、今後も精一杯応援させていただきます。

今後取り上げてほしいテーマがありましたら、サイト管理者までご連絡ください。皆様の受験準備に寄り添って、全力で応援してまいります。最後に笑う人になりましょう!

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