秘伝!おうちでできる♪小学校受験準備<Vol.4>


~STAY HOMEで差をつけよう~

*今日の課題~四方観察~
用意するもの:画用紙、クレヨン、マグカップ(真横から見て長方形で、持ち手がついているもの)

<導入>
四方観察の基本として、形を「真横から見る」ことの理解が必要です。たとえば、図1の円柱形のマグカップは、上や下から見ると円形で、子どもは曲線を使って描こうとします。しかし、「真横から」見たときは、図1の絵のように、直線だけで表せる形になります。四方観察で必要になる視点です。まずはこの見方を理解させます。親子で確認しながら、一緒に絵を描いてみるとよいですね。

理解が安定したら、立方体積み木(正方形に見える)や、クラッカーや三角帽などの円錐(三角に見える)も確認してみましょう。

♪やり方1
机の上に置いたマグカップを、まずは正面からスケッチさせます。図1のように、長方形の右側に持ち手が見えます。これを「絵1:正面」とします。

♪やり方2
机の反対側(向こう側)に子どもを移動させ、同じカップを描かせます。今度は、長方形の左側に持ち手が見えるように描くはずです。これを「絵2:背面」とします。

♪やり方3
「絵1」と「絵2」を並べて子どもに見せます。「あれ?〇〇ちゃんは、同じこのカップの絵を描いたんだよね?でも、この2つの絵、違うよね?」、「同じものを描いたのに、どうして同じ絵じゃないの?」などど、子どもに絵が違うことを伝え、なぜ違うのかを考えさせます。そして、「見る方向によって、見え方が違う」ということを、子どもなりの言葉で引き出します。「あ、ほんとだ!正面から見るとこうだし(絵1)、反対側に回るとこう見えるね(絵2)!」、「すごい発見したね~!!」、「○○ちゃん、天才!」などと誉めちぎり、もっとやりたい意欲を引き出します。

♪やり方3
次の段階に進めそうだと判断できれば、右側面(長方形の中に持ちて部分の長方形)、左側面(長方形のみ)も描かせ、四方すべて見え方が違うことを確認します。

今回はここまでで、「真横から見ること」と、「方向によって見え方が違う」ことをしっかりと理解しておきましょう。絵が得意な子なら、スヌーピーやパンダのぬいぐるみなどにも挑戦してかまいません。ただし、見え方の違いを確認することが目的ですので、単純な造作のものを選びましょう。

♪おまけ
四方観察は、苦手意識を持つ子どもの多い課題の一つです。正面から見るとは自分が見るのと同じに見える、反対側から見るとその逆。ここまではむずかしくない。スムーズに理解します。混乱するのは「右側から見たとき
、「左側から見たとき」です。その理解のために欠かせない要素として、「左右の理解が明確である
ことが重要です。ぬいぐるみバージョンに進まれた方はお分かりかと思いますが、右側から見ると右にお尻、左側から見ると右に顔が見えます。まさに、ここがつまずきポイント。「右側から見ると右に〇〇が見える」、「左側から見ると右に△△が見える」。右と左がたくさん出て来て、もう考えるのが嫌になり、突然思考停止に陥ります。この機会に、左右について再確認しておきましょう。

左右というのは、実にやっかいな問題です。早いうちに身についたと思っていても、入試直前期になって突然混乱することが多いのです。優秀な子どもほど動揺してすべての自身を失い、ペーパーを見ただけで泣き出したり、ということも起こり得ます。今のうちに確かなものにいたしましょう。

・ポイント
1)左右の混乱は、右と左、2つあることが原因です。普段の生活でも、「右」しか言わないようにしてみます。「右」と「右じゃない方」です。

2)体で覚えたことは忘れません。突然混乱するのは、頭だけで覚えているからです。たとえば、毎日回数を決めて右手だけでボールつきや右足ケンケンをするなどが効果的です。覚えたその手、その足が必ず「右」だからです。ともかく「右」だけ、しっかり体に染み込ませましょう。

今後取り上げてほしいテーマがありましたら、サイト管理者までご連絡ください。皆様の受験準備に寄り添って、全力で応援してまいります。最後に笑う人になりましょう!

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