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*今日の課題~数の分配~
おやつのクッキーが大皿に入っています。「お友達と仲良く分けるにはどうしたらいいかな?
というのが、数の分配です。「仲良く」はつまり、「平等に」です。きょうだいでおやつを食べるときを想像してください。力で勝るお兄ちゃんだけがたくさん食べて弟を押さえつけるような構図は、やはり民主的解決ではありません。では、どうすればよいか?そこがこの問題のたった一つの論点です。
お母さまと子どもでまずはやってみましょう。
<用意するもの:クッキーやあめ、または果物のフィギュア、お寿司の消しゴム、おはじきなど、同じものがたくさん用意できるもの。子どもにとって重要なもの(実際に食べられるものや個人的に好きなもの、損したら悔しいもの)を選ぶことが本気にさせるコツ>
♪やり方1
大皿に入れたクッキー(個包装が望ましい)をお母さまと子どもで分けることにします。「じゃ、2人でおやつを分けようね」と言って、まずはお母さまが過半数を取ってみてください。10個クッキーがあるなら、8個くらい取ってしまいます。「残りが〇〇ちゃんの分ね」とすっとぼけてみせましょう。子どもが「いやだ!」、「ずるい!!」と取り乱すくらい大げさにやります。「え?なんでだめなの?だって、ママはこれだけ欲しいんだもん」と、更にしらばっくれてみせます。こうして、子どもに「同じ数ではない」、「一方だけ多い」という理不尽に気づかます。
「そっか~、ママの方が多いから、これはずるいよね」、「じゃあ、どうしたら同じ数に分けられるかな?」と、子どもに考えさせます。「ママが最初にたくさん取ってしまったことがいけない」ことに気づいたら、では、どうしたら同じ数になるのか?「最初にたくさん」がいけない、だったら、「まずは2人に1つずつ分けていけばいい」という理解に導くように声掛けをしていきます。
♪やり方2
「仲良く」分けるやり方、つまり、「1つずつ分けていく」ということに気づいたら、実際に分けさせてみます。このとき、余りがないように準備をします(それはまた、別の話になるので、別の機会にお伝えいたします)。大切なポイントはたった一つ。何人で分けるのか、その人数で1つずつ分けるには、まずはいくつ必要なのか。つまり、お母さまと子どもと2人で分けるなら、まずは2つ必要で、それを1つずつ分けていくという理解です。2人で2つあれば1つずつ分けられる。ここが猛然と大切になるポイントです。
♪やり方3
さて、お父さまの出番です。今度は、クッキーをお父さま、お母さま、子どもの3人で分けます。もちろん、余りのない数を用意してください。「1人に1つずつ分けていかないと、ずるいんだよね」、「じゃあ、今は何人で分けるのかな?」、「3人で、まず1つずつ分けるなら、クッキーは何個いるかな?」と投げ掛け、1つずつ分けるには、分ける人数と同じ数のクッキーが必要だ、という理解をはっきりとさせます。
♪やり方4
さて、ペーパーで実践してみましょう。サルがバナナを分けます。2匹のサルで10本のバナナを分けるとき、「まず1つずつ」なら何本必要か。ここだけが重要ポイントですので、繰り返ししっかりと叩き込みます。2匹に1本ずつ分けるには、まずは2本必要。だから、ペーパーのバナナ2本に線を引き、このバナナを1匹に1つずつあげる(=解答欄に○を1つかく)。次の2本のバナナにも線を引き、また1本ずつあげる(=解答欄に○を1つかく)。これをバナナがなくなるまで繰り返せば、解答欄にはサル1匹がもらえるバナナの数が記入されることになります。まずはこのやり方をしっかりと身につけておきましょう。入試が近づき、ペーパーのスピードを求める時期になれば、全部のバナナがなくなるまで先に線を引いてから、引いた線の数だけ○をまとめてかく、という方法を取りますが、今は「問題の意図」と「回答の仕方」が直接つながるようなやり方をすることが、本質の理解のために必要です。
重要なので繰り返します。大事なことは、「何人で分けるのか」、「その人数にまずは1つずつ分けるにはいくつ必要か(=人数分の数、2人なら2つ、3人なら3つ、4人なら4つ…)」です。そこをしっかりと意識することができれば、大変簡単な課題です。しかし、子どもたちは「何人で分けるか」を意識できず、常に「2つずつ」線を引き始め(2人で分ける問題が多いため、分配は2つずつ線を引くという刷り込みがされやすいため)、分ける人数を無視してしまいがちなのです。ポイントはそこだけであるにもかかわらず、それが徹底されていないための失敗です。いいですか、ポイントは「何人で分けるのか」、「その人数にまずは1つずつ分けるにはいくつ必要か
だけです。そこだけに意識を集中できるよう、れんしゅうしてまいりましょう。
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