秘伝!おうちでできる♪小学校受験準備<Vol.8>


~STAY HOMEで差をつけよう~

*今日の課題~等分の理解(2等分と4等分)~

ステイホームの影響で、ホットケーキ粉の欠品が相次いでいるようですね。おうちで子どもと一緒に、ホットケーキを焼かれるご家庭が多いのでしょう。親子の楽しい時間ですね。ここでも、ちょっとした工夫で学習のヒントを得ることができます。大好きなホットケーキを切るとき、子どもは「あっちの方が大きいのではないか」、「これは小さいから損だ
などと、「大きさ」に非常に敏感になっています。自分自身に直接的利害があるからですよね。では、どうしたら同じ大きさに切って仲良く分けられるのか、「等分」について練習してみましょう。

♪やり方1:2等分
丸い折り紙があれば用意します。なければ、画用紙に○の形を描いておきます。空容器やセロテープなどをあて、輪郭を取るようにするとよいでしょう。「これは魔法のホットケーキよ。ものすご~く美味しいの」などと子どもの興味を引きます。「これ、〇〇ちゃんとママで食べようと思うんだけど」、「でもね、ものすごくおいしいから、ママ、絶対損したくないの」などと言いながら、大げさに中心線を外して鉛筆で線を引いて見せます。

「ママはこっち(大きい方)がいいんだけど、○○ちゃんはこっち(小さい方)でいい?」と振り、大小差がある、それは「ずるい(=不公平である)」と認識させます。「じゃあ、どうしたらいいかな?」と子どもに投げ掛け、感覚的でかまわないので、中心点を通ると半分になり(対称の考え方)、同じ大きさに分けられることに気づかせます。きょうだいがいるご家庭だと、おやつ分け等で日常的死活問題なので、等分の理解はスムーズです。いつも何もかも一人で独占できる一人っ子は、のんびり悠長ですね。たまにはお母さまと大きさを競いながら、等分の感覚を磨いておきましょう。

お誕生日ケーキバージョンとでも称して、四角いケーキ、長四角のケーキ、三角、ダイヤ型、台形、平行四辺形、十字(スイスの国旗の形)、雪だるま、クリスマスツリーなど、いろいろやってみましょう。折るとぴったり重なる線(対称)を意識させます。

♪やり方2:4等分➀折り紙を折ってみよう
大事なのは半分です。半分にきちんと分けられること。ポイントはそれだけです。ここが確実であるならば、4等分はとても簡単です。ただし、大事な大事なお約束があります。「まず半分、それを半分」。この鉄則を必ず体に染み込ませましょう。

まずは折り紙でやってみます。長四角になるように半分に折り、それをまた半分になるように真四角(あるいは長四角)に折る。これを広げて、4つの同じ大きさであることを確認します。

♪やり方3:4等分②線を引いてみよう
では次に、長四角になるように折り紙を半分に切っておきます。長四角の方が子どもが間違ってくれるので、わざわざ長四角を用意して引っ掛けます。たとえば、赤の折り紙を使い、「長四角のイチゴケーキ」と称すれば、ぐっと真剣に大きさの違いを意識することでしょう。

「このイチゴケーキを4人で食べたいんだけど、どう切ったらいいかな?鉛筆で線を引いてくれる?」と促します。ほとんどの子どもは、端から目分量で4分の1を見繕って線を引いていくはずです。何も言ってはいけません。黙って最後まで見届けます。この切り方だと、できたケーキの大きさにバラツキが出ます。すかさず、「切ってくれてありがとう。ママは、この一番大きいイチゴケーキがいいけど、○○ちゃんはこれ(一番小さいケーキ)でいい?」と投げかけます。是非、いたずらっぽく笑って挑発してください。大きさが思いっきり違っていてくれればしめたもの、更に好都合です。「絶対やだ!」と思わせてから、では、どうすれば大きさが揃うかを一緒に考えてみましょう。「さっき、半分に分けるのは上手だったよね」と何となく匂わせつつ声掛けをし、「まず半分、それを半分なら上手くいくと気づかせます。できるだけ、子どもが自分で思いついたように仕向けるのがコツですよ。

このように、□や〇、ダイヤなど簡単に4等分ができる形を選び、「まず半分、それを半分」と声を出しながら線を引き、いろいろ試してみましょう。

♪やり方4:大きさを比較する
折り紙を半分にするやり方は、長四角を作る、三角を作る、の2種類があります。まず、子どもと一緒にやってみましょう。子どもに折り紙を渡し、半分に折らせます。多くの子どもは長四角に折るでしょう。次にお母さまが、子どもと異なる半分折りをします。そして、2人で折り線を切り、半分の形を比べます。「〇〇ちゃんの形とママの形、どっちが大きいかな?」。子どもはたぶん、三角を選ぶと思います。なんとなく、大きく見えますよね。「〇〇ちゃんは、折り紙を半分に折ったんだよね。ママも半分に折ったよね」など少しずつヒントを与え、「もしかして、同じ?かも??」と子ども自身が気づけるよう声掛けをします。ここで自分で気がつけた子どもは、理由も答えられることでしょう。「どちらも同じ折り紙を半分に折った形だから、同じ大きさ」。ここを、子ども自身がしっかりと認識できるように導くことが大切です。くどくど説明したり、先回りは厳禁です。

♪やり方5:大きさを確認する
4で使った折り紙、長四角と三角を重ね、はみ出している部分をはさみで切ってみます(下の例では、三角の上に長四角を重ねています)。

2つに切れた三角を、長四角になるように構成し、大きさが同じであることを確認する。

こうして、形は違っても大きさは同じ、という理解まで進めてみましょう。おやつを分けるとき、ペーパーよりもずっと真剣に、子どもは等分と向き合います。いろいろ工夫して、楽しくチャレンジしてみてくださいね。

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