秘伝!おうちでできる♪小学校受験準備<Vol.9>


~STAY HOMEで差をつけよう~

*今日の課題~積み木構成~
図形の課題で欠かせないものの一つに、立方体積み木を使ったものがあります。ペーパーでは「積み木の数」という課題でお馴染ですし、個別や行動観察の場でもよく使われます。是非とも家庭に用意し、慣れ親しんでおきましょう。「いくつ入りを買いますか?」、「カラー入りがベターですか?」という質問をいただきますが、「25個入り、カラーなし」をおススメします。考査で出会っても抵抗なく取り組めるよう、常に身の周りにさりげなく置いておき、「これ、得意!」と子どもが思えるものにすることが大切です。

♪やり方1:好きに遊んでみよう

電車が好きなら電車のようにつなげてみたり、ただただ高く積み上げるもよし。親は何も言わず、ただただ子どもが好きなように遊ばせてみましょう。 「おもしろいな」、「これ好きだな」と思わせることが何よりも大切です。決して押し付けない。決して口出ししない。子どもが思うままに、まずは「親しむ段階」、「好きになる過程」を、子ども自身が楽しめるようにします。興味がないなら、もう少し待つもよし。あるいは親が楽しんでいる姿を見せるもよし。初動は常に、「楽しく」、「自由に」が基本です。

♪やり方2:見本通りに積んでみよう

まずは、たとえば左から1段、3段、2段というように並べた見本を見せ、同じになるように積ませます。「模倣」という課題です。最初が肝心、初めて取り組むときにこそ、「隣りの積み木とぴったりくっついていること」、「上に積んだ積み木とぴったりくっついていること」、この基本を意識させ、出来上がりが「きっちりとした」、角の揃った形を構成できるように伝えます。

♪やり方3:奥行きのある形を積んでみよう

見本の形に奥行きを持たせ、手前は1段、3段、2段は同じでも、たとえば真ん中の3段の前に1段を置く、といった模倣をやってみましょう。慣れてきたら、真ん中の3段の後ろに1段を置くなど、正面から見て見えない積み木があるものにも挑戦しておきます。

♪やり方4:記憶

見本を20~30秒程度見て覚えさせ、同じ形を記憶して構成する課題もやってみましょう。絶対にできる、簡単なものから取り組むことが「私、これ得意」と思えるポイントです。

♪やり方5:見えない積み木を意識させる

たとえば、7個積み木を用意します。1つだけ、カラー積み木にします。わざわざ買う必要はありません。積み木の幅に折り紙を短冊に切り、左右上下に巻き付けてセロテープで止めれば、簡単にカラー積み木になります。そして、まずは横に左から1段、3段、2段と積み、真ん中の3段の一番下を色の折り紙、たとえば赤で巻いた積み木にしておきます。この時点で必ず子どもに。「ここに赤の積み木があるね」と確認します。

そして、積み木をいったん子どもから隠し(まな板などのボードなどで一瞬子どもの視界を遮る)、隠れた中でもう一つ、積み木を置く様子を子どもに確認させます。その積み木は、(子どもから見て)赤の積み木の手前に置き、色積み木が隠れるようにします。

次に、ボードを外して子どもに積み木を見せ、「あれ?さっき、赤い積み木があったよね?見たよね??あれはどこに行っちゃったの?」、「なんで消えちゃったの?見える??どこ.~???」などと騒いで見せます。子どもが「手前の積み木に隠れて見えていない」ということに自ら気づかせ、自分なりの言葉で表現できるのを待ちましょう。決してここで先回りしてはいけません。

こうして、「隠れて見えない積み木がある」ということを、子ども自身が認識することがとても大切です。なぜなら、子どもたちはこの先、立体感のない、平面でのペーパー課題に振り回させることになるからです。

平面的なペーパーを先にやってしまうと、子どもたちは手前(前面)に見える積み木だけを数え、隠れた積み木を意識しなくなります。先ほどの「隠れた赤の色積み木」を数え漏れ、つまり正解にたどり着けなくなってしまいます。

♪やり方6:ペーパーでの積み木の数え方

前面から見ると見えない積み木があることを理解した上で、子どもたちは初めてペーパーに向かうべきであることはご理解いただけたことと存じます。では、ペーパーではどのようにすれば良いか。前面を見れば数え落としがある。だから、「縦に数える」ということをしっかりと伝えます。ビルの階を縦に数えるように、ビル毎に「このビルは1階,2階,3階」と数えていき、縦に並ぶビルそれぞれの階、その合計を数えていきます。ビル毎に数えながら屋上に点をつけるようにし、最後にその点の数を全部続けて数えることで、積み木の総計がわかります。何よりも大切なことは、ビルの天井(屋上)に、階の数だけ印をつけること。「縦に数える」が絶対原則です。ここだけ肝に銘じます。縦に数えて階の分だけ屋上に印をつけ、最後に印を続けて数えて全部の数を見つけるのです。

数を数えることに慣れてきたら、天井に印とつけながら続けて数を数えていけば1回で終わります。子どもの理解度と、受験校のペーパー難易度、時間制限を考え合わせ、ベストなやり方を模索します。私どもも、お子さんの状況に応じてアドバイスをしてまいります。是非、ご相談ください。

今後取り上げてほしいテーマがありましたら、サイト管理者までご連絡ください。皆様の受験準備に寄り添って、全力で応援してまいります。最後に笑う人になりましょう!

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