幼稚園受験成功の秘訣シリーズ1 『幼稚園受験のチャンスは二度』


・幼稚園選び

この夏が終わると、いよいよ今年の『受験日』までわずかとなります。
お子様が初めて社会に出る第一歩の幼稚園受験日を迎える時期は、一生に一度しかありません。また、大切なお子様のこれからをご夫婦で考え、親子で準備する大切な愛おしい時間でもあります。でもこの一生に一度は、実は二度でもあるのです。3年保育受験です。
満3歳になる年には、殆どのご家庭ではその年の秋にどの幼稚園へ『入園を決めようか』と思われる事と思います。『入園を決めようか』「え?それは違うのでは…」とお気づきになられた保護者様であれば安心です。「何か違う?」と思われた保護者様は、今から幼稚園選びを『受験モード』にチェンジしてまいりましょう。
お子様の入園を決めるのは、保護者様ではなく幼稚園です。しいて言えば園長様です。
選ぶのではなく、選ばれる準備をしてまいりましょう。もちろん、受験する候補選びは重要です。

・園を研究してください

各園のHPはどの園でもかなり画像を取り入れ、園をイメージしやすい物になっております。でも、HPでわかることは、本当にほんの一部です。園を知るには、できれば園を訪問するのは必須です。説明会での園長先生のお話は絶対聞く必要があります。今年に限れば密を避け今まで以上に制限はあると思いますが、志望の園には常にアンテナを張っておきましょう。伝統校で知人のお子様が在園児、卒園児であるならば、お話を伺う事もよいでしょう。ただ、ここで注意しなければならないことがあります。もし、運良くお話が聞けたとしても、その方のお名前を勝手に出すことは決してしてはならない事です。お名前を出して良いと言われても、「知人のお嬢様が貴園に在園なさっていらした折には、まだ幼いにも関わらず大変礼儀正しく、また年下の娘にも大変優しく接してくださる姿に…」の様にお名前は出さず、面接或いは願書にエピソードとして書かれました時に「あら、どなたかしら?」と聞いていただき初めて「〇〇〇〇子さんと仰います。」と話します。お名前を出すことで、その在園(卒園)児さんとお子様がリンクされます。これは責任のあることです。

・謙虚さは品の良さが醸しだされます。

受験指導をしていますと、時々無理やり受験校卒の著名人と無理やり知り合いとして名前をあげる方もいらっしゃいます。やめたほうが良いです。本当にお知り合いだとしても、それよりお子様を本当に貴園でお世話になり、親子共々学ばせていただきたい。と言う気持ちと、しっかりとそれに裏づいた志望理由が必要です。
保護者が卒業生である場合も安心してはいられません。園長先生が卒業生保護者に「在園時の園長先生、在校時の校長先生」のお名前をお尋ねになる事がございます。ですから、面接練習でもこのことを尋ねると驚く事に卒業生を看板にしていた殆どの保護者は言えません。卒業生と言える準備は重要です。そして、試験が終わると「先生、園長先生のお名前と校長先生のお名前聞かれました。先生にご指導いただかなければ、卒業生なのに答えられませんでした。本当にありがとうございました。」と言っていただきます。
卒業生だからわかる学校の良さ、お友達との関わり、親になって思う母校で子どもを学ばせたい気持ち。これらをきちんとまとめておく必要があります。
「卒業生だから取ってくれるわ。」卒業生だからこそ、厳しく見極められます。実際に卒業生がご縁のなかった姿を知っています。

なぜ、その幼稚園にするのですか?
一貫校志望ですか?
男子校・女子校ですか?
高校まで通えますか?
小学校受験しますか?
中学校受験しますか?
送迎に無理はないですか?基本的にドアtoドア1時間です。
送迎はどなたがなさいますか?
その時、下のお子様はどうしますか?
その園に行かせたいのはなぜですか?

これは面接練習ではありません。今、考えておくべき事です。
まだ迷っていらっしゃるご家庭も、お子さまの一生に一度の受験期を大切にお過ごしください。

まずは信頼できる先生との出会いがありますように。お授業の体験に参加なさってみましょう。お子さまにとっても、お母様にとっても相性があるはずです。
「体験したら即決しなくちゃダメかしら?」
「既にお教室に通っている子と比べて、娘(息子)は、私から離れられないし急がないともっと出遅れるかしら?」
その一日を急ぐ必要はありません。

心が決まったら、ご一緒に準備してまいりましょう。
そしてこのサイトでも大切なお子様の初めての一人で社会生活を送る、そして一生のお友達と共に学び成長する為に、お手伝いせさていただきます。
さて、3年保育がんばったのに、ご縁がなかった。でも、まだ幼稚園受験にはもう一度チャンスがあります。2年保育です。
2年保育は、園によっては若干名募集、また全員2年保育の園もございます。2年保育は、3年保育と違う点では知育試験のボリュームがアップすることです。
幼稚園受験では、まだ2~4歳のお子様です。毎日毎日成長しているお子様の月齢差は本当に大きいものです。ですから月齢分けで試験をいたします。
2年保育で初受験の方に多いのは、お母様が優しさの思い違いで、優しさ=甘やかし の方がいらっしゃいます。「試験の時はがんばるものね。」そんな訳にはいきません。以前、2年保育で試験官の先生にお名前を聞かれ、「〇〇〇ちゃんです。」とおこたえになられたお嬢さんのお母様が「恥ずかしそうにもじもじしながらも、お名前が言えました。試験室からも笑顔で走って出てきたので良かったです。」と、嬉しそうにご報告してくださいました。結果はその園はご縁はございませんでした。お母様はお子様がご自分で〇〇〇ちゃんです。とお答えになれる姿をかわいいと思ったようですが、私との練習ではご自分をちゃん付けでおっしゃる事はございませんでした。もじもじしながらも… これも残念です。2年保育はしっかり立っていられるか、立っている時には、しっかり歩けるお子様かはひざ下を見ればわかります。
お母様から見たお子様の試験の成果は、飽くまでもお子様お一人の日々の成長によります。園では知育(ペーパー)、口頭試問にしても、月齢に合ったご成長がなされているかを平等に拝見します。面接では、どのようなご両親様のもとで育まれたお子様か、未完成のお子様が吸収している対象である完成系の保護者様とご一緒の姿を拝見すれば、6歳になったときのそのお子様がイメージされます。

2020年7月20日
GLE(Global Leader Education) 幼稚園受験・モンテッソーリ教育担当 Y.A.


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